ぼっちのひとりごと

好きな漫画、映画、ゲームについて語ります

最推しである桃鈴ねねの3Dライブが最高だった。

生き甲斐を持つことはとても大切なことだと思う。

どんなにくだらないことでもいいから何か一つでも持っていれば「しばらく死ぬ訳にはいかないな…」という気持ちになる。ちなみに僕は「ボーダーライン」という映画の最新作が公開されるまで死ねないので多分あと5年は生きていられる。

そんな僕の生き甲斐の1つが「推し」の存在である。

僕はバーチャルYouTuber(通称VTuber)の配信を見ることが趣味なのだが特に推しているVが3人いる。その中でも最推しなのが「桃鈴ねね(通称ねねち)」だ。

彼女は「ホロライブ」というグループの5期生であり愛らしい見た目と声でファンを魅了している。普段はイタズラ好きな子供っぽい性格で小学生のような下ネタで喜んでいるような子なのだが歌とダンスが得意で3Dライブではその高い技術を遺憾無く発揮している。また、とても一生懸命な子でライブのための努力はもちろん、普段の配信でもファンである我々を楽しませようと配信を工夫したり、他のホロライブメンバー(以降ホロメン)がやらないような奇抜なゲームをチョイスして物珍しさを与えてくれる。

そんなねねちの活動2周年記念3Dライブが本日(10/22)21時に配信された。

ちなみにねねちの活動2周年自体は今年の8/13だったのだがコロナウィルスに感染してしまったためライブのレッスンや収録(コロナ以降、特にゲストが出演するライブは収録がメインになった)が行えなかったため本日までズレてしまったのではないかと思われる。

過去にもねねちは例の中国関連の事件の影響をモロに受けてしまい通常衣装の変更や3D化の遅れなど不運属性を持っているのかもしれない。正直危なっかしくてハラハラする。僕が支えてあげないと。

ちなみに今回の2周年ライブでは僕の推しの1人である「星街すいせい(通称すいちゃん)」もゲストとして出演した。

彼女も歌が素晴らしく多数のオリジナルソングを出しているので興味のある方は是非聴いていただきたい。

 

さて今回のライブだが一言で言えば最高だった。

まず前提としてねねちはライブはなるべく生ライブでやりたいというこだわりがあり実際今回のライブもゲストパート以外は収録ではなく生ライブである。

歌いながらダンスもしているため演者の息遣いがマイクに乗って直に感じられたり歌詞の間違えですらやり直しのきかない一発勝負である「生」だということを強く実感できるところが最大の利点だ。

今回はねねちの持ち前であるパワフルなパフォーマンスは勿論、シリアスな顔やかっこいい歌声のような普段とのギャップを感じることができてとても新鮮だった。

特に僕の推しであるすいちゃんと、ねねちと仲のいいトワ様の3人で歌った残響散歌は2人のパワフルな歌声にねねちの高音がマッチしており今回のライブで特にハイレベルな楽曲であった。

またステージもねねち仕様となっており演出も彼女のパフォーマンスをより一層引き立てる素晴らしいものとなっていた。カバーさん本当にありがとう。

今回は久しぶりにねねちのオリソンが発表された。今回のオリ曲はねねちの新境地とも言える曲であり吹き抜ける風のように爽やかであり僕の汚れた心を洗い流してくれるようなものだった。

そして我々ファンが待ちに待ったリリイベ開催が決定された。グッズ購入者限定で一人一口までという厳しい条件で抽選が行われる。ファンとしてはなんとしても当選したいのだがこればかりは運なのでとりあえず開催日には有休を取って吉報を待つとしよう。ちなみに僕は先程有休の申請を済ませておいた。これでまた生きる理由が1つ増えた。ありがとうねねち。

2周年ライブはねねちを応援しようとする気持ちをさらに高めてくれた。僕はこれからもねねちを推していこうと思う。君は僕の生き甲斐だ。これからもよろしくなねねち。

ホラーではなくコメディ映画「“それ”がいる森」

世の中には明らかにマーケティング戦略を間違えている映画がたまにある。

例えば「レミニセンス」という映画があるが、あれはSFものとして大体的に宣伝されていたにも関わらず実際に観てみるとSF要素はおまけレベルのもので実態はラブロマンスであった。SFアクションを期待した僕はガッカリしたことを今でも覚えている。僕はラブロマンスは嫌いだ。

 

今日僕が観てきた映画「“それ”がいる森」もこの類の映画だと思われる。

今作の監督は「女優霊」、「リング」、「仄暗い水の底から」などジャパニーズホラー全盛期を築きあげた名作の監督である。

しかし、現在では雰囲気は良かったが評価はイマイチな「クロユリ団地」、そして近年稀に見るクソ映画である「事故物件 怖い間取り」などの作品を世に輩出しジャパニーズホラーの失墜を認めざるを得ない結果となった。

今作はポスターを見ていただければわかるがおどろおどろしい森に恐ろしい「何か」がおり、それが怪奇現象を引き起こして人々に襲いかかるというホラー色の強い作品として宣伝されていたが蓋を開けてみるとホラーとは程遠いとんでもない作品だった。

~あらすじ~

ある田舎町でオレンジ農家として暮らしていた「田中淳一(演:相葉雅紀)」は母親と喧嘩して家出した息子の「一也(演:上原剣心)」としばらく暮らすことになる。一也は友達と森の中で銀色の巨大物体を見付けその写真を撮るために再び森の中に入るがその途中で得体の知れないものに襲われてしまう。それをきっかけに町では子供の行方不明事件が起こってしまうのだった...

 

ここからネタバレ感想になります。

 

 

 

 

 

 

ホラー映画としては文句なしのクソ映画、映画としてはクソとまでは言わないまでもC級映画にも満たない駄作、コメディ映画としては一級品

正直な話、中田監督は本当にこの作品をホラー映画として作っていたのかが実に疑問である。

近年稀に見るクソ映画としても名高い「事故物件 怖い間取り」ですら序盤のホラー演出は「さすが」と言えるレベルでその後の展開に期待できたが、本作に関してはそのホラー演出すら一切なかった。

それに加え場面と合ってない軽快な音楽、微笑ましい少年達の友情(これが後の展開で悲壮感を生み出すとかは一切ない)、ミスリードという訳でもなく一発でUFOとわかる序盤から登場する銀色の物体、ちゃちなCGのエイリアン(ちなみにこれが笑いの要素)などホラーのホの字も感じない演出のオンパレードだった。これを見て怖がれという方が無理のある話である。

さらに宇宙人の弱点である病気になったオレンジの果汁であるがその理由が「人間の体のことは研究したが植物の研究までしていないためその毒素が弱点となる」という謎設定だった。その発想で行けば森の中なんてありとあらゆる最近や毒がそこら中にあるはずなのでそれこそ防護服でも着ていないと動けないはずなのだが...と疑問に思う設定だった。

さて肝心の宇宙人なのだがそのCGはクオリティは低いくせに本当に面白い。姿は一般的なグレイ型宇宙人をちょっとデカくしたような感じ。その挙動があまりにも機械的というか生き物とは程遠い動きをしていて、特に子供を丸呑みにしてぷるぷる震えながら分裂するシーンや、ぷるぷる震えながら高速移動をするシーンは劇場でマジで笑ってしまった。あんなもんギャグ描写以外のなにものでもない。あれで怖がれというのは本当に無理だ。動作の不自然さは正直宇宙人型ロボットと言われた方が納得できるレベルだ。

ラストの展開も納得いかない。宇宙人達を撤退するところまで追い込み場面は1か月後になる。そこには学校で開かれた球技大会?に参加し笑顔の子供たちと先生、保護者の姿が。

いやいやいやいや!1か月前にはただでさえ少ない子供(この町は2学年を1つの教室に集めて授業するくらいには子供の数が少ない)が何人も行方不明になっており、その捜索にあたっていた警察も全滅、学校のナンバー2である教頭も殺されたにも関わらず「宇宙人は去った。めでたしめでたし。」という終わり方が本当にベストか?

その後警察に保護された淳一親子が死地から生還したことを喜び抱き合って涙を流す。そこに丁度東京から駆けつけてきた母親が現れ2人が無事なことを確認し3人で抱き合う。それによって家族の絆が再生するというような終わり方でよかったとおもうのだが...

 

以上が個人的な感想だ。正直前評判ほど酷くはなかったが作品としては質の低いものでとてもではないが有名監督が作り上げたものとは思えなかった。

今月は「貞子DX」という作品も公開されるが期待せずに観に行こうと思う。同日公開の「ロード・オブ・ザ・リング王の帰還IMAX」は面白いのが確定してるのでそちらは本当に楽しみだ。

サイコサスペンス漫画の傑作「ROUTE END」

最近は暗いニュースが多い気がする。

とは言っても僕は録画したアニメやドラマくらいしかテレビは見ないのだが、Twitterまとめサイトなどで見かけるニュースは夢も希望も持てないものばかりだ。こんな世の中では絶望して自殺してしまう人も出てくるだろう。

現に日本では年間2万人以上の人々が自殺をしている。特に男性は女性の2倍の人数が自殺しているらしい。

大変申し訳ないのだが僕は自殺している方々の気持ちが正直分からない。いや、なんとなーく「そりゃ自殺もしたくなるよな...」という気持ちはあっても実際に行動している人がいるのが信じられない。

僕は決して裕福な暮らしは出来てないしぼっちなので彼女もいない。友人とはよく連絡は取るが片手で数えられるくらいしかいない。貯金もないしぶっちゃけた話将来のことは何にも考えてない。だからといって自殺するほどの絶望を感じたことは人生で一度もないと断言できる。お先真っ暗でも「まあなんとかなるっしょw」の気持ちで毎日生きているからだ。

なんでこんな話をしているのかと言うと、本日語りたい漫画のメインテーマが「自殺」だからだ。

ということで本日語る漫画は「ROUTE END」だ。

ジャンプ+で連載されていた作品で全8巻、作者は中川海二先生。

~あらすじ~

特殊清掃員の仕事をしている主人公「春野太慈」は恩人であり会社の社長の「橘」が巷で話題となっている連続猟奇殺人犯の「END」に殺されたことがきっかけで事件に巻き込まれていく...

本作はジャンプ+で連載していたとは思えないほど内容が重いのだが、ストーリーは重厚で謎解きものとしてもレベルが高く、描かれるキャラクター達の心情はグロテスクなほどにリアルで読者に訴えかけてくるものだった。

また、「性」についても描かれているのでマジでジャンプ+で連載するにしては対象年齢の高い話になっていると思った。

「自殺」という重いテーマ

本作のメインテーマは「自殺」というかなりセンシティブで重いものであり、メインの登場人物は自殺と深い関係がある。

主人公の太慈とその弟の真人は母親が、ヒロインである刑事の五十嵐は弟が自殺しておりその事が全員別々のカタチでトラウマとして残りそれが物語に大きく影響を与えている。自殺した人の親族のような「遺された人々」の心情も深く掘り下げられており、これが読者の我々にも刺さる内容だった。

また、「自殺」「猟奇殺人」は一見全く無関係でありむしろ正反対のものに思えるがこの2つが大きく関係している。この2つの関係こそ連続猟奇殺人を解明していく鍵となっているのだ。

推理作品としても優秀

若干のファンタジー要素があるにはあるが我々読者の推理の邪魔になるものではなく(作品内の警察としてはたまったものではないが)伏線にしっかりと気付く勘のいい人ならば2巻でENDが誰かわかるかもしれない。

それくらい本作品はキャラクターの表情や言動・行動が細かい伏線となっているので油断することができない。僕も犯人がわかった後で読み返したとき、「あ、ここ伏線だったんだ...」と気付くシーンが何度もあった。

キャラクターの暗い過去

本作のキャラクター達は大なり小なり皆抱えているものがある。

主人公とヒロインは前述の通り親族が自殺しており、主人公の同僚の加藤と柳女も心にトラウマが残るほどの経験がありそれが原因で2人は「仕事場(人が死んで腐臭に満ちた室内)で性行をする」という異常な行動を取るに至らせている。

この過去とキャラクター達の考え方や行動への影響は理屈がきちんと通っているため強い説得力を持たせているのが本作の魅力の一つと言える。

予想しえない衝撃の真相

ENDを捕まえるまではウォーミングアップであり、ENDを捕まえた後が本番といえる。

これに関しても伏線はいくつかあったが正直マジで気付かない。答えが提示されてから初めて気付くレベル。

それぐらい衝撃的な内容を見開き2ページでENDが自供するという漫画としては最高の方法で表現されており、本当に鳥肌が立ったのと涙ぐんでしまった。

そして事件はさらに予想外の方向へと進んでいくのだった...

唯一のファンタジー要素

基本的にリアル志向で進んでいく本作であるがただ一つファンタジーの要素がある。それは橘についてだ。

語るためにあえてネタバレするが橘は何度死んでも中年の姿で生き返るという擬似的な不死身状態である。この手のサイコサスペンス作品はリアル志向で進行していくべきなので蛇足のように思える。

しかし本作においては橘というキャラクターは「救い」という役割のために必須のものである。特に最終回では橘がいなければあまりにも救いがない後味の悪い最後となってしまうので僕としては橘は必要だと思った。

 

ROUTE ENDは重厚なストーリー、随所に散りばめられた伏線、そして僅かなファンタジー要素を丁寧に調和して作られた素晴らしい一作だ。

中川先生は現在同ジャンルの漫画である「DYS CASCADE」を連載しているのでそちらも期待している。

盲目の少年が愛する者の為に戦う...不遇の名作「アビスレイジ」

本日10/15にweb漫画サイトジャンプ+にて「マッチョグルメ」の作者である成田成哲先生の新作「筋肉島」の連載が開始された。

タイトル的にコメディ系かと思いきや真面目に筋肉や筋トレ方法について語っており、少々シリアスな雰囲気が漂っていた。前作よりも画力は明らかに上がっており筋肉がより美しく描かれていた。また一つ毎週の楽しみが増えて嬉しい。

本日はそんな「筋肉島」の作者である成田先生の過去作である「アビスレイジ」について語っていこうと思う。

~あらすじ~

主人公である盲目の少年「忍」は深淵新陰流という古武術を学んでおり、その師匠の娘である「美琴」との恋愛関係を育みながら穏やかに過ごしていた。しかし、ある日突然「真神」と名乗るスキンヘッドでオネエ言葉を話す男が現れ、師匠と忍を圧倒し美琴を連れ去ってしまう。忍は美琴を取り戻す為に師匠の父親の下で修行を積み、真神が運営する凶悪犯や極悪人を収監した「監獄島」にて強者との死闘を繰り広げる...

全8巻。(1-3巻は紙の本があるが4巻以降は電子版のみ)

本作を僕が不遇と称したのは4巻以降が電子版になっていることが理由である。ぶっちゃけた話1-3巻まではウォームアップみたいなもので4巻からが本番であるにも関わらず単行本の売上が奮わなかったことが原因で電子版のみとなってしまったのだ。

僕は基本的に漫画は紙で揃えたい人間で、部屋には大量の本が本棚の上に山積みになっていても関係なくどんどんどんどん買い込んでしまうレベルだ。もう半分病気かもしれない。そのため紙の本が出ないと知って本当に残念に思った。

 

あえて最初に語るが本作のバトル描写は正直迫力に欠けている。バトルの解説は他の作品よりより科学的・専門的にされておりレベルが高いものであったがバトル自体の描写は躍動感がなく、特に序盤はかなり淡白でバトル漫画としては致命的なレベルだと思った。だが後半につれてかなり改善されており、特に真神所長とのラストバトルは最初から最後まで見応えのあるものであった。

 

本作の魅力は「キャラクター」と「ストーリー」である。この2つはマッチョグルメの時点で片鱗は現れていた。

魅力的なキャラクター

漫画で重要な要素の1つはキャラクターだ。バトル描写がどんなに良くてもキャラクターに魅力がなければ漫画としては弱くなってしまう。アビスレイジはバトル描写はイマイチだったがキャラクター作りに関しては補って余りあるレベルだと個人的には思っている。特にラスボスの真神所長に関してはビジュアルもさることながら、性格、信念、人格を形成するに至った過去等、読者を魅了していた。(真神所長の過去はジャンプラ内のコメント等で大バズりした。)

真神所長だけでなく、一撃必殺を信念としている監獄内最強格の「拳聖」遠藤や主人公の相棒でビビりだが義理堅いヤクザの下っ端の佐々木、主人公の味方であり囚人でありながら監獄内のコントロールも行える「興行師」貴美島等多くの魅力的なキャラクターが描かれている。

単純明快だが濃密なストーリー

アビスレイジはストーリー自体は単純明快だがその展開に持っていくまでの過程、キャラクターの人格を形成する過去、本作のメインテーマである「愛」に対する主人公と真神の主張の違い・対立を濃密に描いている。

前項でも語ったが真神所長の過去はジャンプラで大きな話題になるほどの人気のエピソードであり真神所長が「愛」に固執する理由が詳細に描かれている。

僕が特に好きだった展開は美琴が死んだという嘘を忍が吹き込まれ真神に復讐を誓うのだが、真神に「ある相手を殺したら私があんたと戦ってあげるわぁ」と言われ、戦う相手が殺された筈の美琴だったという展開。

忍は前述した通り盲目であるため相手が誰かわからない。美琴も真神から「制限時間いっぱいまで忍ちゃんにあんたってことがバレなければ忍ちゃんを自由にしてあげてもいいわぁ」と約束しているため、正体がバレないように忍から攻撃を受けても声を押し殺し絶対にバレないように戦うというものだ。

途中までは上手く戦っていた美琴であったが、ある動作がきっかけで忍に美琴であることがバレてしまい戦闘は中断。真神は呆然とする忍に対し「恋人を殺そうとするなんて歪んだ愛の形もあるのねぇ!!!!!」と罵倒する。しかし忍は美琴に対し「愛してる!!!」と声をかけ「私も!!!」と美琴もそれに応える。真神はそんな2人のやり取りに明らかに苛立つ顔をしていた。2人の愛を嘲笑うつもりが2人に愛を再確認させてしまい逆効果になってしまったことが印象的な展開だった。

 

ストーリーについてはもっと語りたいところがあるのだが多量のネタバレが含まれるので控えるがとにかく心を抉られるような内容や思わず胸が熱くなる展開が大量に用意されている。残念なことにそれは紙の単行本ではない4巻以降なのだが...

 

アビスレイジの総評としてはバトル漫画としては物足りないがキャラクターの魅力やストーリーの濃密さは素晴らしい作品であると僕は思った。

巻数が8巻で半分以上が電子版なので安く購入することは難しいと思うが後悔することはないと思うので気になったら是非読んで頂きたい。

僕はディズニー+に屈した

映画は単体もしくは映画のシリーズとして完結しているべきだと僕は思う。

小説や雑誌のインタビュー、ドラマ等を見ていないとわからないという作品は嫌いだ。そんなものは制作側の甘えであると思う。

「より楽しめる」ということならまだ許せるが「それを見てないとわからない」は許容できない。さすがにいかんでしょと思った。

最近だとMARVEL作品の「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」がまさにそれだった。ディズニープラスで独占配信されている「ワンダヴィジョン」を見なければ物語の核心部分である「何故ワンダが最悪のヴィランであるスカーレットウィッチになってしまったのか?」がわからないのである。

僕は公開当時ワンダヴィジョンを見ていなかった。いつもの逆張り癖で「ディズニープラスなんか決して見てやるものか」と意地を張って見なかったのだがこれが結果的に後悔する形となってしまった。

僕の最後のワンダの記憶はエンドゲームでアベンジャーズのヒーロー達と共にサノスに立ち向かう彼女だった。そんな彼女がどうやってエンドゲームの時以上の恐ろしい力を身に付け、突如ストレンジに牙を剥いたのかが全くわからなかった。(戦う理由については本編内でなんとなくわかるレベル)

そうなると面白さは半減してしまう。MARVEL作品は映画と独占配信ドラマで今後も展開されていくことを考えるとドラマ作品を見ていないことはMARVELを楽しむ上でマイナスに働くことは想像にかたくない。

正直ディズニー+に加入することは気が進まなかった。

現在僕が加入しているサブスクはわかっているだけでauプレミアム、U-NEXT、AmazonプライムAmazon Music Unlimited、Netflix、桃鈴ねねメンバーシップ、星街すいせいメンバーシップ、博衣こよりメンバーシップ、さくらみこメンバーシップ、細谷佳正ファンクラブ...とこれだけある。

値段の計算は怖くてしないがそれなりにサブスクにお金を支払っているのでこれ以上出費を増やすのに抵抗があった。STARWARSやMARVELの映画を見るならばU-NEXTやネトフリ、アマプラのどれかで見れるだろうしわざわざ独占配信のドラマを見るためだけにディズニー+に入る必要があるのか?無駄ではないか?と思っていた。

また、この年齢(明言は避ける)になるとドラマやアニメを新規で見るのが億劫になってしまうのだ。例えば僕は仮面ライダーWを原作とした風都探偵が好きでアニメ化される際もとても嬉しかったし楽しみだった。しかしアニメが公開されてもあんなに楽しみにしていたのに何故か見る気が起きなかったのだ。

 

そういった要素もありディズニー+加入に対して乗り気ではなかったのだがある作品が気になってしまい結局加入することになる。

それが「マンダロリアン」だ。

こちらの作品はSTARWARS関連の作品なのだが、ファンからの評判がとんでもなく良かったため、いちファンの僕はさすがにスルーすることはできなかった。

ディズニープラスに加入してマンダロリアンをシーズン2まで一気に視聴。素晴らしい作品だった。今回はマンダロリアンについて語る記事ではないので詳細は省くが迫力の戦闘シーン、秀逸な脚本、まさかのサプライズ演出、とにかくエンターテインメントを心得ているものだと思った。

正直マンダロリアンだけでディズニー+に加入した価値があったと思った。だがしかしせっかく加入したしMARVEL系のドラマも見てみるかと思い、件の「ワンダヴィジョン」も視聴。こちらも素晴らしい。序盤はコメディチックに進むのだが所々で不穏な空気が流れる不気味さは本気で寒気を覚えた。

最近は暇さえあればずっとディズニー+でドラマを見ている。仕事中も試験勉強をしながらずっと見ているので1日で1シーズン全て見たりしている。最近公開されたウェアウルフも見たがこちらは単話完結なのか色々と描写不足だと思ったがわりと好きな雰囲気の作品なので今後の展開にも注目していきたい。

あんなに抵抗していたディズニー+にここまでハマることにはなると思わなかった。

かくして僕はディズニー+に屈した。

でもなるべくだけどドラマ見てないと内容わからない映画は作らないでください。MARVEL作品の敷居が高くなりすぎると新規が入ってこなくなってしまいますので。頼みます。

『筋肉』と『食』の重厚なコラボレーション漫画「マッチョグルメ」

僕達の生活に欠かせないものの一つが食べることだ。

しかし『食』についての考え方は一つでは無い。

ある人にとっては楽しむものであり、またある人にとっては生きるためのただの手段であるのかもしれない。痩せるために『食』を犠牲にしたり、物事に没頭するあまり疎かにすることもあるだろう。ちなみにこれは全て僕の経験談だ。ちなみに今日もなるべく食費を抑えたい僕は3食で500円ちょいになるようにおにぎりを買い込んだ。

今回はそんな『食』と『筋肉』を題材にした僕の大好きな漫画の話をしたいと思う。

それが「マッチョグルメ」だ。

この漫画は2017年にweb漫画サイトのジャンプ+で短期集中連載されていた漫画で作者は重厚なストーリーが話題だった「アビスレイジ」の作者、成田成哲先生だ。(アビスレイジも大好きな漫画なのでまた別の機会に語りたいと思う)

巻数は全一巻で単話形式なので基本的にどの話から読んでも楽しめるものとなっている。

~あらすじ~

ボディビルダーである主人公の天王寺 美貴久がチートデイに心のおもむくまま豪快に食事をし、『食』を通じて人々と交流をしていく物語。

チートデイとはダイエットテクニックの一つであり、食事制限をずっとしてると体が代謝機能を落としてしまうのでそれを防ぐために数週間に一度だけ好きなだけ食べることで体を騙すというものだ。

ひと昔前にグルメ系漫画が流行していたがこの漫画もその頃に発表されたものだった。

今作も他のグルメ系漫画と正直内容はたいして変わらないのだが太い線で描かれる筋骨隆々のマッチョインパクトが強すぎて一気に興味を持ってかれた。

実際に読んでみると話は単純なためとても読みやすく、主人公である天王寺美貴久のキャラも濃いだけでなく紳士的な気持ちのいい好青年のためキャラに嫌悪感を持たずに読む進められた。

また、料理の絵も丁寧で食欲を唆られるものであった。

本作で紹介されたメニューは実際のお店にあるものが多く、単行本にはお店の情報も掲載されている。(5年前の作品のため現在もお店があるかは不明)

本作の魅力は主人公の筋肉美だ。

作中では食べる物が美味いと思わずポージングを取ってしまうという奇行に主人公は走るのだが、その美しさはもはや芸術の域だ。

作者である成田先生もトレーニー(研鑽を怠らず己の身を練磨する人々)のため筋肉に造詣が深いからこそ描けるのだろう。

『食』に対する主人公の持論も注目ポイントである。

主人公は『食』を全力で楽しんでおり、とんでもないカロリーや脂身だらけの料理もペロリと平らげる。「トレーニーの身でありながらこんな大それたものを...」と心の中の雑念が主人公に襲いかかってくるが、その強き信念により雑念を捩じ伏せる姿は見ていてスッキリする。

 

また、各話毎に様々な人物と主人公は交流を深めていくのだがそれも心温まる内容のため気持ち良く読むことが出来る。個人的に好きな話は勝ち星がなかなか掴めずに悩んでいるベテランボクサーとの話だ。マジで泣ける。

 

本作は巻数は一巻と少ないながら主人公が魅力的かつ内容が読みやすく、基本一話完結のためさらさらと読むことができるためおすすめの1冊である。僕は電子版も購入しているので1週間に1回の頻度で読んでいる。興味を持ったら是非。

 

ひとりごと始まります

 

はじめまして、さんちょと申します。

普段はYouTubeでShadowverseというゲームの配信をしたりTwitterで独り言を延々と呟いていますが、仕事で配信ができなかったり、もっと語りたいのにTwitterの文字数では書ききれないことが多いと感じたためブログを始めました。

 

こちらのブログでは僕の趣味である漫画、映画、ゲームについてちょっと長めの感想等を語っていくことが主になると思います。たま〜に日常系の内容もあるかも?

 

仕事でYouTube配信ができない日に更新する予定なので週4回くらいの更新頻度になるかと思います。

明日丁度泊まりの仕事で配信できないので早速更新します。よろしくお願いします。