ぼっちのひとりごと

好きな漫画、映画、ゲームについて語ります

噴き出す血!弾ける臓器!エロなし血みどろのホラー漫画!!!「死人の声をきくがよい」

グロテスクな表現はホラーを盛り上げるための起爆剤である。

残虐性を示すことにより恐ろしさを強調し恐怖や不安を煽ることができる。

しかしグロ表現も行き過ぎてしまうと逆効果で「そうはならんだろwwwwww」といった感じで逆にメディチックになってしまう。

今日語りたい漫画は正にそのタイプの漫画「死人の声をきくがよい」だ。

全12巻。作者はひよどり祥子先生。話は基本的には1話完結のオムニバス形式となっている。

ひよどり先生は読切作品を載せる度に読者から多くの苦情が寄せられるという逸話をもつ方である。(読切を載せる掲載誌と作風がマッチしていないため?)

それほどまでに強烈なインパクトを与える作品を世に輩出しているからだ。

~あらすじ~

主人公の高校生「岸田純」は霊感体質であり死んだ人間の姿を見ることができる。ある日行方不明の幼馴染である「早川涼子」の霊を見てしまう。早川の霊に導かれて彼女の死体を発見して以来さまざまな事件に巻き込まれるのだが、その度に早川は岸田の前に姿を現し助けてくれるようになる…

本作の画風は若干古めで少女漫画チックではあるが全体的に雰囲気が暗めであり常に不穏な空気が漂っている正にジャパニーズホラー全盛期の特徴を引き継いでおり、さらにそこに過剰なまでのグロ描写をこれでもかと言うくらい大量に盛り込んでいる。

マジで笑えるくらいにめちゃくちゃグロい。1巻で流れている血の量は100ℓはくだらないだろう。

ホラー漫画としてはバラエティに富んでおり幽霊、モンスターパニック、猟奇殺人鬼、神、悪魔、宇宙人、都市伝説ともはやなんでもありの状態になっている。そのため飽きることなく読み進められる。まさにホラーの玉手箱だ。

ストーリーものとしても予想しえなかった展開やまさかまさかのどんでん返しなど終わり方も秀逸な話が多いため毎回驚かされる。世にも奇妙な物語を見ているような感覚だ。

作品の終わり方としては不完全燃焼な感じ(打ち切り感あった)がしたが個人的にはそこまで悪くなかったので興味がある方はぜひ。